ユニットバスの処分方法 詳細ガイド|解体・撤去費用の相場と業者の選び方
「お風呂をリフォームすることになったけど、古いユニットバスってどうやって処分するの?」——そんな疑問を抱えた方は、意外と多いんです。ユニットバスは大きくて重いだけでなく、給排水や電気配線とつながっているため、粗大ごみで簡単に、というわけにはいきません。
処分方法は大きく分けて4つあり、費用は10万〜30万円ほど。なお、この幅には現場ごとの理由があります。この記事では、ミチビキくんと現場統括の豊田さんが解説します。
この記事で分かること
- ☑ ユニットバスの処分方法4つと、それぞれの向き・不向き
- ☑ 解体・撤去費用の相場マトリクス(サイズ別・建物別)
- ☑ 「自治体粗大ごみでは出せない」理由と、産業廃棄物としての扱い
- ☑ 信頼できる解体・回収業者を見抜く5つのチェックポイント
- ☑ 補助金・介護保険・買取活用で実質負担を下げる裏ワザ
そもそもユニットバスは粗大ごみで出せる?答えは「NO」
ユニットバスは、自治体の粗大ごみでは処分できません。 建物に固定された設備であり、解体後は「産業廃棄物」として扱われるためです。
具体的には、こんな仕組みになっています。
- 家庭ごみ (一般廃棄物): 家庭から日常的に出るゴミ。粗大ごみもここに含まれる
- 産業廃棄物: 事業活動 (建設・解体工事など) から出るゴミ。処理には許可業者が必要
ユニットバスをDIYで取り外したとしても、その廃材を自分で処分場に持ち込むのはほぼ不可能です。産業廃棄物として扱えるのは、都道府県から産業廃棄物収集運搬業の許可を受けた業者だけだからです。
ユニットバスの処分方法4選 — それぞれの向き不向き
ユニットバスの処分方法は「リフォーム会社への一括依頼」「解体業者への単独依頼」「不用品回収業者への依頼」「一部買取活用」の4つ。多くの方は1つ目で済ませますが、状況によっては他の方法が安上がりになることもあります。
① リフォーム会社に一括で任せる
新しいユニットバスの設置とセットで、古いユニットバスの撤去・処分もお願いする方法。もっとも一般的で、施主にとっては楽です。撤去費は工事一式に含まれることが多く、追加負担が見えにくい半面、内訳を細かく確認しないと割高になっているケースもあります。
② 解体・撤去専門業者に依頼する
リフォームをせず、浴室そのものを撤去する場合や、リフォーム会社と別に手配したい場合に選ぶ方法。産業廃棄物収集運搬業の許可を持つ業者に頼みます。空き家の解体前や、介護のためのバリアフリー化などで選ばれます。
③ 不用品回収業者に依頼する
解体作業まで対応してくれる不用品回収業者に頼む方法。産業廃棄物許可を持つ業者に限定されますが、家具・家電の処分もまとめて依頼できるのが強みです。空き家の丸ごと片付けと組み合わせるとお得になります。
④ 一部を買取・リユースに回す
浴槽 (バスタブ) のみ、状態が良ければ買取対象になることも。海外向けのリユース需要や、DIYリノベーション用として引き取ってくれる業者が全国に数社あります。撤去費全体を下げる補助的な手段です。
ユニットバス処分・解体費用の相場は? 状況別マトリクス
ユニットバスの解体・撤去費用は、標準サイズで10万〜15万円が中心。建物の階数やサイズ、搬出経路によっては30万円を超えることもあります。
この幅は、作業の手間と廃材の量で決まります。ご自身の状況がどのケースに近いかを見極めれば、見積もりが妥当かどうか判断しやすくなります。
以下は、当社MFS(AI一括見積もり系列、年間約4,000件の現場対応)の集計と、業界一般の相場を組み合わせた条件別マトリクスです。
| 状況 | 0.75坪 (1216サイズ) | 1坪 (1616サイズ) | 1.25坪 (1620) | 1.5坪以上 |
|---|---|---|---|---|
| 戸建て1階・搬出容易 | 8-12万円 | 10-15万円 | 13-18万円 | 15-22万円 |
| 戸建て2階以上 | 12-18万円 | 15-22万円 | 18-25万円 | 22-30万円 |
| マンション (エレベーターあり) | 12-16万円 | 15-20万円 | 18-24万円 | 22-28万円 |
| マンション (階段のみ・搬出難) | 15-22万円 | 20-28万円 | 25-32万円 | 28-38万円 |
出典: 業界相場+MFS 2024年 全国対応実績の集計より
費用の内訳を分解すると
10万〜15万円の中身は、大きく3つに分かれます。
- 解体作業費: 5〜8万円 (人件費・工具・養生)
- 廃材処分費: 3〜5万円 (産業廃棄物処理料)
- 運搬費・雑費: 2〜3万円 (トラック輸送・階段搬出加算など)
見積もりを取ったとき、この3項目が明記されているかを必ず確認しましょう。「一式」と書かれているだけの見積もりは、後から追加請求が発生しやすいので要注意です。
より詳しい費用の仕組みは 1 点処分から全撤去までの料金マトリクス でも解説しています。
ユニットバスの解体・撤去業者を選ぶ5つのチェックポイント
信頼できる業者を見極めるカギは「産業廃棄物収集運搬業の許可」の有無です。 この許可がない業者に頼むと、不法投棄トラブルに巻き込まれるリスクがあります。
① 産業廃棄物収集運搬業の許可を持っているか
ユニットバスの廃材は産業廃棄物。都道府県が発行する許可番号が公式サイトや会社案内に明記されているかを確認しましょう。当社MFSは神奈川県・東京都の許可を保有しています。
② 見積もりが「項目別」で提示されるか
解体費・処分費・運搬費・階段搬出加算などが分かれて記載されているか。「一式○○万円」だけの業者は、後で追加請求が出やすい傾向があります。
③ 損害補償保険に加入しているか
解体作業中に床や壁を傷つけてしまう事故は、実は珍しくありません。当社は三井住友海上の最大3,000万円の損害補償保険に加入しています。加入の有無と保険会社名は必ず確認しましょう。
④ 現地調査 (下見) をしてくれるか
写真だけで即答する業者は、当日「思ってたより大変」と言って追加請求してくる可能性があります。無料で現地下見してくれる業者が安心です。
⑤ マニフェスト (産廃管理票) を発行するか
産業廃棄物の適正処理を証明する書類です。発行してくれる業者は、廃棄物の行き先を明確にしている証拠。逆に「そんなの必要ない」と言う業者は避けたほうが安全です。
古物商許可も同様に、警察庁の古物商許可制度 のページで確認方法が説明されています。買取業者を選ぶときの参考にしてください。
業者選びの全体的な考え方は 失敗しない業者選び 5 ポイント にまとめています。
許可・保険を明示する業者だけ比較したい方へ
AI一括見積もり【ミチビト】では、産廃許可・古物商許可・保険加入を確認した業者のみを紹介しています。写真を送るだけで最短当日に見積もりが届きます。
DIYでのユニットバス解体は本当にお得? コストとリスクを本音で比較
結論から言えば、DIYでのユニットバス解体はおすすめしません。 節約できる金額に対して、リスクが大きすぎるためです。
DIY解体の3つの落とし穴
① 給排水・電気配線の切り離しは資格が必要
浴室には給水管・排水管・追い焚き配管・換気扇の電気配線がつながっています。特に電気配線を切る作業は電気工事士の資格が必要で、無資格作業は法令違反になります。
② 廃材を自分で処分できない
前述のとおり、ユニットバスの廃材は産業廃棄物。個人が処分場に持ち込むのは基本的にできません。結局、産廃許可を持つ業者に廃材だけ引き取ってもらう必要があり、これだけで5〜8万円かかります。
③ 建物本体を傷つけるリスク
ユニットバスの解体は、周囲の壁や床を傷つけないよう養生と手順管理が大事です。素人作業で防水層まで削ってしまうと、リフォーム工事全体が高くつくケースを、私自身も何度か見ています。
DIY vs 業者依頼のコスト比較
| 項目 | 完全DIY | 廃材処分だけ業者 | 業者に一括依頼 |
|---|---|---|---|
| 工具・養生材 | 2-3万円 | 2-3万円 | 0円 |
| 作業時間 | 2-3日 | 2-3日 | 1日 |
| 廃材処分費 | (持ち込み不可) | 5-8万円 | (含む) |
| リスク (資格・破損) | 大 | 中 | 小 |
| 実質費用 | 実現困難 | 7-11万円 | 10-15万円 |
補助金・介護保険で処分費用を軽くする方法
ユニットバスの解体・撤去は、リフォームや介護目的なら、補助金や介護保険で費用の一部を取り戻せる可能性があります。 使える制度は主に3つです。
① 介護保険の住宅改修費 (上限20万円)
要支援・要介護認定を受けている方が、バリアフリー化のためにユニットバスを入れ替える場合、住宅改修費として最大20万円まで、原則1割負担 (所得により2〜3割) で改修できます。既存ユニットバスの撤去費もこの対象に含まれます。
② 自治体のリフォーム補助金
多くの自治体が「省エネリフォーム補助金」「バリアフリーリフォーム補助金」を実施しています。金額や条件は自治体ごとに異なり、10万〜100万円の幅があります。「◯◯市 リフォーム 補助金」で検索してみてください。
③ 子育てグリーン住宅支援事業 (国の制度)
節湯水栓や高断熱浴槽への交換など、省エネ性能を高めるリフォームには、国の補助金が使えるケースがあります。年度ごとに要件が変わるため、リフォーム会社と相談しながら申請するのがおすすめです。
買取・リユースは可能? ユニットバスの意外な出口
ユニットバス本体の買取はほぼ難しいですが、浴槽 (バスタブ) 単体や、給湯器・水栓などの付帯設備は買取対象になることがあります。
買取が期待できる部材
- ホーロー浴槽・人工大理石浴槽: 状態が良ければ数千〜1万円
- タカラスタンダードなど高級メーカーのユニットバス (築5年以内): 数万円で引き取り事例あり
- 給湯器 (エコキュート・エコジョーズ): 稼働品なら1〜3万円
- 水栓・シャワー金具: メーカー品なら数千円
買取業者を選ぶときは、警察庁の古物商許可制度 のページで、許可番号の確認方法を事前に見ておくと安心です。当社MFSも神奈川県公安委員会 第451430009493号を保有しています。
なお、給湯器の中でも「家電リサイクル法」の対象となる特定家電はありません (エアコンや冷蔵庫と違い、給湯器は対象外)。ただし関連する家電製品を同時処分する場合は 環境省 家電リサイクル法 や 家電製品協会 リサイクル料金一覧 を確認してください。
ユニットバス処分でよくある失敗例と回避策
現場でよく聞くトラブルは「追加請求」「原状回復のやり直し」「不法投棄の巻き添え」の3つ。事前に知っておけば、ほとんど防げます。
事例①: 賃貸退去時のトラブル (東京都・30代女性) 公営住宅を退去する際、原状回復義務を知らずに独自にユニットバスをリフォームしていたところ、管理側から「元の状態に戻すか、相当額を負担してください」と請求され、追加で40万円かかった。
事例②: 追加請求 (神奈川県・50代男性) 「解体一式8万円」と広告に書かれた業者に依頼したが、当日「マンション5階で階段搬出だから」「浴室が大きめだから」と次々追加され、最終的に22万円請求された。
①「一式」の見積もりは受け取らない。項目別に書いてもらうよう最初にお願いする。 ② 賃貸物件は必ず管理会社・大家に事前確認。原状回復義務の範囲を書面で残す。 ③ 相見積もりを2〜3社取る。1社だけだと、その業者の相場感でしか判断できないので、必ず比較しましょう。
AI一括見積もりを使えば、この3つを一気にクリアできますよ。
よくある質問
Q1. ユニットバスを解体してから処分業者に頼めば安くなる?
なりません。前述のとおり、解体作業には電気工事士の資格や産廃許可が必要で、廃材を自分で処分場に持ち込むこともできないためです。解体から処分まで一括で頼むのが、結果的にもっとも安全で安価です。
Q2. マンションでユニットバスの解体をする際、管理組合への申請は必要?
ほとんどのマンションで必要です。工事可能時間 (平日9時〜17時など)、養生範囲、エレベーター使用のルールなどが定められています。工事開始の2〜4週間前までに管理組合へ申請書を提出するのが一般的です。
Q3. 処分費用は現金払いのみ?
業者によりますが、大手やAI一括見積もり掲載業者はクレジットカード・銀行振込に対応しているところが増えています。「現金のみ」と言われた場合は、領収書の発行と会社情報を必ず確認してください。
Q4. 空き家のユニットバス解体だけを依頼できる?
できます。建物を丸ごと解体するのではなく、浴室だけリフォームしたい・撤去したいというニーズにも産廃許可を持つ業者は対応可能です。ただし戸建て解体業者よりも、リフォーム系や不用品回収系の業者のほうが小回りが利きます。
Q5. 見積もりから実際の作業まで、どのくらいかかる?
現地下見が1〜3日、見積もり確定が3〜5日、作業日程調整が1〜2週間、実際の解体作業は半日〜1日が目安です。急ぎなら、AI一括見積もりで複数業者を並行して打診すれば、最短1週間程度で作業完了することもあります。
Q6. 一戸建てを丸ごと解体するときのユニットバスは、別途費用がかかる?
丸ごと解体の場合、ユニットバスの解体費用は建物解体費の内訳に含まれるのが一般的で、別途請求はあまりありません。ただし解体業者によっては別項目で計上することもあるため、見積もり時に確認してください。
Q7. リフォーム会社に一括で頼むのと、解体だけ別業者に頼むのはどちらが安い?
物件と時期次第です。一般的にはリフォーム会社に一括で頼むほうがトータルコストは近いか、やや安くなります。ただし相見積もりを取ると、解体だけ別業者に頼むほうが2〜5万円安くなるケースもあります。時間に余裕があれば比較を。
まとめ — 「あのとき比較しておいてよかった」を、あなたにも
先週、横浜市の一戸建てにお住まいのご家族から、こんなお電話をいただきました。
「築30年のユニットバスを、両親のためにバリアフリータイプに入れ替えたい。最初に相談したリフォーム会社に25万円と言われて驚いたが、AI一括見積もりで3社比較したら、同等の仕上がりで15万円の業者が見つかった。しかも介護保険の申請サポートまでしてくれて、実質負担は約5万円で済んだんです」と。
同じユニットバスの解体・撤去でも、業者と制度の組み合わせ次第でここまで変わるのが現実です。