遺品整理で金庫が開けられない時の対処法 詳しく解説|鍵開け業者と費用相場

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故人の遺品整理を進めていたら、押し入れの奥から古い金庫が出てきた。けれど鍵はどこにもなく、暗証番号も誰も知らない。中に大切な書類や現金が入っているかもしれないと思うと、簡単に壊してしまうわけにもいかない——そんな場面で、まず何から手をつければいいのでしょうか。

答えを先にお伝えすると、「壊す前に、開ける手を尽くす」のが正解です。順番を守れば、鍵屋の出張費だけで済むケースも少なくありません。

この記事では、ミチビキくんと現場統括の豊田さんが解説します。

この記事で分かること

  • ☑ 鍵も番号も分からない金庫を開けるための 4 つの方法と、試すべき順番
  • ☑ 鍵屋・解錠業者の費用相場と、破壊開錠のリスク
  • ☑ 金庫の中身の権利関係と、相続で気をつけたいこと
  • ☑ 開けた後の金庫本体の処分方法と、費用の目安
  • ☑ 遺品整理業者にまるごと任せる場合の判断基準

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なぜ遺品整理で金庫が開けられないケースが起きるのか

ご家族・お客様の検討シーン

遺品整理で金庫が開けられない原因は、大きく分けて「鍵の紛失」「暗証番号の未共有」「電池切れ」「経年による故障」の 4 つです。故人だけが管理していた金庫ほど、この状態になりやすい傾向があります。

なぜこれほど頻繁に起きるのか、少し背景をお話しします。

ミチビキくん
ミチビキくん
金庫って、鍵を家族と共有しておくものじゃないんですか?故人だけが知っている状態って、そんなに多いんでしょうか。
豊田さん
豊田さん
実は、金庫を持つ方の多くは「他人に知られたくないから金庫にしまう」という発想で使っています。だからこそ、番号や鍵のありかを家族にも伝えていないケースが多いんです。年間 4,000 件の現場を統括していますが、遺品整理で見つかる金庫のうち、鍵や番号がすぐに分かるものは体感で 3 割程度です。

金庫が開けられなくなる主な原因を整理すると、次のようになります。

  • 鍵の紛失: 鍵式金庫で、鍵そのものが見つからない
  • 暗証番号の未共有: ダイヤル式・テンキー式で、番号が誰にも伝えられていない
  • 電池切れ: テンキー式・指紋認証式の電子錠で、電池が切れている
  • 経年劣化: 20 年以上経った金庫で、内部機構が固着している
  • 複合ロック: 鍵と番号の両方が必要なタイプで、片方だけしか分からない

特に電池切れは見落とされがちで、比較的新しいテンキー式金庫であれば、電池を交換するだけで解決するケースもあります。

ミチビキくん
ミチビキくん
なるほど、原因によって対処法も変わってきそうですね。じゃあ、実際に開けようと思ったら、どんな手順で進めればいいんですか?

金庫を開ける 4 つの方法と試すべき順番

鍵も番号も分からない金庫を開ける方法は 4 つあり、費用の安い順に試すのが基本です。順番を守るだけで、破壊開錠を避けられる可能性が高まります。

いきなり鍵屋を呼ぶ前に、まず家の中をよく探すことから始めましょう。

STEP1 家中を探して鍵・保証書・メモを確認する

費用: 0 円 / 所要時間: 半日〜1 日

金庫の鍵、購入時の保証書、暗証番号を書いたメモは、故人の手帳や仏壇、通帳と同じ引き出し、財布の中などに保管されていることが多いです。

STEP2 メーカーに鍵番号・ダイヤル番号を照会する

費用: 数千円〜1 万円程度 / 所要時間: 1〜3 週間

金庫の扉や側面にあるメーカー名と型番、鍵番号を控えて、メーカーに問い合わせます。所有権を証明する書類 (戸籍・相続関係説明図など) が必要です。

STEP3 鍵屋・解錠業者に非破壊で開けてもらう

費用: 1〜4 万円程度 / 所要時間: 出張後 30 分〜数時間

家庭用の耐火金庫であれば、非破壊 (ピッキングやダイヤル操作) で開けられる可能性が高いです。業務用や防盗金庫は難易度が上がります。

STEP4 破壊開錠を依頼する

費用: 3〜10 万円程度 / 所要時間: 数時間

上記すべてで開かない場合の最終手段です。金庫は使えなくなりますが、中身は取り出せます。

ミチビキくん
ミチビキくん
STEP1 の「家中を探す」って、どのくらい真剣にやればいいんですか?なんとなく引き出しを開けて終わり、みたいな感じでいいんでしょうか。
豊田さん
豊田さん
これが実は一番大事なところで、現場では「1 日かけて家中を探す」ことをおすすめしています。先月、東京都内のお客様の現場でも、鍵屋を呼ぶ直前に故人の眼鏡ケースの中から小さな鍵が出てきて、無事に開いたことがありました。人によって「大切なものをしまう場所」の癖があるので、その方の生活習慣を思い出しながら探すのが近道です。

鍵・番号が保管されていることが多い場所を、優先順位順に挙げます。

  • 故人の手帳・アドレス帳 (番号のメモが挟まっていることが多い)
  • 通帳や印鑑と同じ引き出し
  • 財布・眼鏡ケース・ペンケースの中
  • 仏壇の引き出し、位牌の後ろ
  • 金庫本体の裏側・下面 (テープで貼り付けているケース)
  • タンスの奥にある古い封筒
  • パソコン内のパスワード管理メモ
ミチビキくん
ミチビキくん
なるほど、意外なところに隠してあるんですね。それでも見つからなかったら、次はメーカー照会ですか?

STEP2 メーカー照会という選択肢を見落とさない

家中を探しても鍵や番号が見つからない場合、次に検討したいのがメーカーへの直接照会です。多くの人がここを飛ばして鍵屋を呼びますが、実はメーカー照会で解決できるケースがかなりあります。

業者の作業・打ち合わせシーン

金庫のメーカー (エーコー、ダイヤセーフ、コクヨ、ディプロマット、日本アイ・エス・ケイなど) は、鍵番号や製造番号から合鍵の作製や暗証番号の照会に応じてくれます。

ミチビキくん
ミチビキくん
えっ、メーカーに聞けば教えてくれるんですか?勝手に教えたら悪用されそうですけど、大丈夫なんでしょうか。
豊田さん
豊田さん
もちろん、誰にでも教えるわけではありません。所有者本人であることの証明が必要で、遺品整理の場合は「故人の戸籍謄本」「相続人であることを示す書類」「金庫の写真」などを提出します。手続きは 1〜3 週間かかりますが、費用は数千円〜1 万円程度で済むことが多く、鍵屋を呼ぶより安く、かつ金庫を今後も使えるのが大きなメリットです。

メーカー照会を依頼するときの流れは次のとおりです。

  • 金庫の扉の裏や側面にあるメーカー名・型番・製造番号を控える
  • 鍵穴の下にある「鍵番号」(4〜6 桁の英数字) を控える
  • メーカーの公式サイトから遺品整理・所有者変更の窓口を確認
  • 必要書類 (戸籍謄本・相続関係説明図・身分証明書) を準備
  • 郵送またはメールで申請、1〜3 週間で回答

ただし、金庫の製造から 20 年以上経っていたり、メーカーがすでに廃業していたりする場合は照会できません。その場合は次の STEP3 (鍵屋依頼) に進みます。

ミチビキくん
ミチビキくん
時間はかかるけど、金庫をそのまま使えるのはいいですね。急ぎじゃなければ、まず試してみる価値がありそうです。じゃあ、鍵屋さんに頼む場合はどれくらいかかるんですか?

STEP3 鍵屋・解錠業者に依頼するときの費用相場

鍵屋・解錠業者に金庫の解錠を依頼する場合、費用は金庫の種類と開け方で大きく変わります。家庭用の小型金庫なら 1 万円台から、業務用の防盗金庫は数万円かかることもあります。

以下が、金庫の種類別・開錠方法別の費用相場です。

金庫の種類 非破壊解錠 破壊開錠 所要時間
家庭用小型 (手提げ金庫・小型耐火金庫) 8,000〜15,000 円 15,000〜30,000 円 30 分〜1 時間
家庭用中型 (ダイヤル式・テンキー式) 15,000〜30,000 円 25,000〜50,000 円 1〜2 時間
業務用 (耐火金庫・防盗金庫) 30,000〜60,000 円 50,000〜100,000 円 2〜4 時間
大型防盗金庫 (100kg 以上) 40,000〜80,000 円 80,000〜150,000 円 3〜5 時間

(参考: 全国の鍵屋公表料金の集計、および MFS が 2024 年に対応した遺品整理現場のうち金庫解錠を伴った事例 47 件の集計より)

ミチビキくん
ミチビキくん
これに加えて出張費もかかるんですか?あと、深夜だと料金が上がるとか、そういうのはあるんでしょうか。
豊田さん
豊田さん
そのとおりです。出張費が 3,000〜5,000 円別途、深夜・早朝は 1.5 倍程度、休日は割増料金がつくケースもあります。見積もりを取るときは「出張費込みの総額」を必ず確認してください。なお、電話で「◯円から」と言われて実際は数倍になることもあるので、現地見積もり後に契約書を交わしてから作業開始、という流れが安心です。

鍵屋を選ぶときの注意点をまとめます。

  • 相見積もりを 2〜3 社取る (料金の適正さを判断するため)
  • 出張費・作業費・部品代の内訳を確認 (総額表示の業者が信頼できる)
  • 「開かなければ料金なし」を謳う業者に注意 (実質破壊前提のケースあり)
  • 金庫のメーカー名・型番を伝えて事前見積もり (現場で高額請求を避ける)
  • クーリングオフ対象 (訪問販売なので 8 日以内なら解約可能)
ミチビキくん
ミチビキくん
「開かなければ料金なし」って、逆に安心そうに見えますけど、注意が必要なんですか?
豊田さん
豊田さん
実は、この文言を掲げている業者の中には、非破壊での解錠を試みずにすぐ破壊開錠に切り替えてしまうところもあります。金庫は開くけれど、破壊費用が別途請求されて結果的に高額になる、という流れですね。「非破壊で試す時間はどれくらいか」「破壊に切り替える判断は誰がするか」を最初に確認しておくと安心です。

STEP4 破壊開錠を選ぶ前に考えたいこと

破壊開錠は最終手段です。金庫が二度と使えなくなるだけでなく、費用も高く、中身が破損するリスクもあります。他の 3 つの方法を試しきってから判断しましょう。

破壊開錠には主に次の 3 つの方法があります。

01

ドリルによる鍵穴破壊

最も一般的な方法。鍵穴部分をドリルで削り、内部機構を直接操作します。金庫の扉は使えなくなりますが、中身は無傷で取り出せることが多いです。

02

バーナー・グラインダーによる切断

古い金庫や、ドリルが効かない特殊構造の金庫に用いる方法。中身が熱や火花で損傷する可能性があります。書類や現金がある場合は要注意です。

03

蝶番・側面からの破壊

扉の蝶番部分や、金庫の側面を切断する方法。大型金庫で扉が開かない場合に選択されます。金庫は完全に廃棄扱いになります。

ミチビキくん
ミチビキくん
中身が燃えたり傷ついたりする可能性があるって、けっこう怖いですね。特に大事な書類が入っているかもしれない時は、どうすればいいんでしょう。
豊田さん
豊田さん
そうなんです。だからこそ、破壊開錠を選ぶ前に「中身の重要性」をご家族で共有することをおすすめしています。中身が現金や貴金属だけなら熱に強いのでバーナー切断でも問題ありませんが、権利証・遺言書・生命保険証券・記念品などが入っている可能性があれば、時間がかかってもドリルによる非破壊優先の解錠を選ぶべきです。

破壊開錠の前に、ご家族で確認しておきたいポイントです。

  • 金庫の購入時期と、購入した理由 (何をしまうために買ったか)
  • 故人が生前によく話していた「大切な書類」の存在
  • 遺言書の有無 (公正証書遺言があれば公証役場で確認可能)
  • 生命保険・不動産権利証などの重要書類が他の場所にあるか
  • 相続人全員の同意 (単独で破壊すると後々トラブルになる)
ミチビキくん
ミチビキくん
「相続人全員の同意」って、けっこう重要そうですね。勝手に開けたら怒られるとかありそう…。中身の権利関係についても、もう少し詳しく教えてください。

金庫の中身は誰のもの?相続で気をつけたいこと

金庫の中身は、故人の相続財産にあたります。原則として相続人全員の共有財産となり、勝手に開封したり持ち出したりするとトラブルの原因になります。

ミチビキくん
ミチビキくん
えっ、金庫を開けるだけでもトラブルになるんですか?家族なんだから、開けて中身を見るくらいはいいんじゃ…。
豊田さん
豊田さん
気持ちとしてはよく分かります。ただ、相続の場面では「誰が最初に中身を確認したか」がトラブルの引き金になることが多いんです。実は先日も、神奈川県内の現場で、兄弟の一方が単独で金庫を開けてしまい、後から「現金が減っている」と疑われたケースがありました。開けるときは、できれば相続人全員が立ち会い、中身を写真や動画で記録することを強くおすすめします。

金庫を開ける前後の相続対応のポイントをまとめます。

  • 開ける前に相続人全員に連絡し、可能なら立ち会いを求める
  • 立ち会いが難しい場合は、開錠時から動画撮影で記録
  • 中身は1 点ずつ写真に撮り、リストを作成
  • 現金は数え直して、金額を全員で確認
  • 遺言書が出てきたら開封せず、家庭裁判所で検認手続きを取る (公正証書遺言を除く)
  • 高価な貴金属・美術品は鑑定書があるかを確認
  • 借用書や契約書はそのまま保管し、専門家に相談

遺言書の検認について (民法第 1004 条)

自筆証書遺言や秘密証書遺言を発見した場合、開封前に家庭裁判所での検認手続きが必要です。勝手に開封すると 5 万円以下の過料が科される可能性があります。公正証書遺言と、法務局に保管された自筆証書遺言は検認不要です。

ミチビキくん
ミチビキくん
遺言書を勝手に開けると罰金の可能性まであるんですね…。金庫を開ける前に、家族と手順を決めておくのが本当に大事なんですね。

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開けた後の金庫本体の処分方法

金庫を開けて中身を取り出したら、次は本体の処分です。金庫は自治体の粗大ごみで回収されないケースが大半で、専門の処分ルートが必要になります。

ミチビキくん
ミチビキくん
えっ、粗大ごみで出せないんですか?普通の家具みたいに、シールを貼って出せると思っていました。
豊田さん
豊田さん
実は、金庫は多くの自治体で「収集不可」に指定されています。理由は、耐火金庫の内部にコンクリートや珪藻土などの重量物が入っていて、通常の処理ルートでは扱えないからです。全国の政令指定都市を調べると、20 都市中 18 都市で金庫は粗大ごみ収集対象外でした (2024 年 MFS 調べ)。処分方法を知らずに玄関先に出してしまう方もいますが、回収されずに残されるので注意が必要です。

金庫の処分方法は主に 4 つあります。

メーカー引取り

費用: 5,000〜30,000 円 + 運搬費

購入したメーカーに引取りを依頼する方法。エーコーやダイヤセーフなど、大手メーカーは有料で引取ってくれます。なお、運搬は自分で手配することが多いです。

不用品回収業者に依頼

費用: 8,000〜30,000 円 (サイズによる)

搬出から処分まで一括で対応。遺品整理と一緒に依頼すると、金庫単品の処分より割安になることが多いです。

金庫専門の処分業者

費用: 10,000〜40,000 円

金庫の解錠から処分までワンストップで対応。地域によっては選択肢が限られますが、業務用大型金庫に強い業者もいます。

リサイクルショップでの買取

費用: 買取価格に応じて 0〜数万円のプラス

新しめの防盗金庫や、有名メーカー製で状態の良いものは買取対象になることがあります。ただし家庭用の耐火金庫は買取困難なケースが多いです。

金庫のサイズ別の処分費用の目安を挙げます。

  • 手提げ金庫 (10kg 未満): 3,000〜5,000 円
  • 家庭用小型 (20〜50kg): 8,000〜15,000 円
  • 家庭用中型 (50〜100kg): 15,000〜25,000 円
  • 業務用大型 (100〜300kg): 25,000〜50,000 円
  • 業務用特大 (300kg 以上): 50,000〜100,000 円 (別途クレーン費用が発生することも)
ミチビキくん
ミチビキくん
100kg を超えると、運び出しだけでも大変そうですね。マンションの上の階だったら、階段で下ろせるんですか?
豊田さん
豊田さん
これはよく聞かれる質問です。100kg 超の金庫を階段で下ろすのは、専用の運搬機材と 2〜3 人体制が必要で、追加費用が発生することが多いです。マンション 3 階以上でエレベーターに入らない大型金庫の場合、クレーンでベランダから吊り下ろすケースもあり、その場合は追加で 5〜15 万円ほどかかることもあります。金庫の処分費用の見積もりでは「搬出経路」を必ず確認してもらってください。

金庫の運び出しには産業廃棄物収集運搬業許可を持つ業者が関わることも多く、依頼先が適切な許可を持っているか確認するのが大切です。詳細はe-Gov 廃棄物処理法でも確認できます。

ミチビキくん
ミチビキくん
処分だけでも意外と選択肢があるんですね。じゃあ、金庫の解錠と処分、遺品整理をまとめて業者に頼む場合は、どう選べばいいんですか?

遺品整理業者にまとめて任せるときの業者選び

金庫の解錠・処分と、その他の遺品整理をまとめて業者に依頼する場合、業者選びで確認すべきポイントが 5 つあります。単に安いだけで選ぶと、後々のトラブルにつながりかねません。

業者の作業・打ち合わせシーン

以下が、金庫を含む遺品整理を依頼する際のチェックポイントです。

  • 古物商許可の有無: 買取を伴う場合、警察庁の古物商許可制度に基づく許可が必須
  • 産業廃棄物収集運搬業許可: 金庫など特殊物の処分に必要
  • 遺品整理士の在籍: 相続や遺言に配慮した対応ができる
  • 損害補償保険の加入: 作業中の破損・盗難リスクに備える
  • 見積書の内訳明示: 「一式」ではなく作業項目ごとの金額表示
ミチビキくん
ミチビキくん
古物商許可って、そんなに大事なんですか?金庫を開けて中身を確認するだけなら、いらないんじゃ…。
豊田さん
豊田さん
中身の確認だけならいりませんが、金庫の中に貴金属や記念コインが入っていて、それを「業者に買い取ってもらいたい」となった時に、古物商許可がないと合法的な取引ができないんです。MFS では神奈川県公安委員会の第 451430009493 号を取得していて、貴金属の買取も含めて対応できます。買取分は費用から差し引けるので、実質負担が下がるケースも多いですよ。

金庫を含む遺品整理の総額の目安を、間取り別に整理します。

間取り 通常遺品整理のみ 金庫解錠+処分込み 買取活用後の実質負担
1K〜1DK 5〜12 万円 7〜17 万円 6〜15 万円
2DK〜2LDK 10〜25 万円 13〜32 万円 10〜28 万円
3DK〜3LDK 18〜40 万円 22〜50 万円 18〜45 万円
4LDK 以上 30〜80 万円 35〜95 万円 28〜85 万円

(集計: MFS が 2024 年に対応した遺品整理現場のうち、金庫解錠を伴った事例 47 件と通常遺品整理 320 件の比較データより)

ミチビキくん
ミチビキくん
まとめて頼むと、金庫単品で解錠業者と処分業者を別々に手配するより、意外と割安になりそうですね。業者選びについては 失敗しない業者選び 5 ポイント でもさらに詳しく解説されていますね。
豊田さん
豊田さん
そうですね。費用の詳しい内訳や、状況別の目安は 不用品回収の費用相場 詳細版 もあわせてご覧いただくと参考になると思います。金庫はサイズと搬出経路で費用が大きく変わるので、現地見積もりを取ってから判断してください。

家電製品や重量物の処分ルールも確認しておく

金庫と一緒に処分することが多いのが、故人が使っていた家電製品です。冷蔵庫・洗濯機・エアコン・テレビは「家電 4 品目」と呼ばれ、環境省の家電リサイクル法に基づいて処分方法が決まっています。

  • 家電 4 品目は自治体の粗大ごみで出せない
  • リサイクル料金は品目・メーカーによって異なる (家電製品協会 リサイクル料金一覧 で確認可能)
  • 遺品整理業者に依頼すれば、家電 4 品目もまとめて処分可能
ミチビキくん
ミチビキくん
金庫だけじゃなくて、家電も処分ルールが複雑なんですね。全部自分で調べて手配するのは大変そうです。
豊田さん
豊田さん
そうですね。だからこそ、遺品整理業者にまとめて任せるメリットが大きいんです。AI一括見積もり【ミチビト】では、金庫・家電・家具・粗大ごみをまとめて対応できる業者を、全国から比較できます。ご家族が個別に業者を探して手配する手間も省けますし、まとめ依頼で総額が下がることも多いです。

よくある質問

Q1. 金庫の鍵番号だけ分かれば、メーカーから鍵を取り寄せられますか?

多くのメーカーで可能ですが、所有権を証明する書類 (故人の戸籍謄本、相続関係説明図、身分証明書など) が必要です。手数料は数千円〜1 万円、納期は 1〜3 週間程度が一般的です。メーカーが廃業していたり、製造から 20 年以上経った金庫は対応できないこともあります。

Q2. 深夜に鍵屋を呼ぶと料金は上がりますか?

多くの鍵屋で深夜料金 (通常 22 時〜翌 8 時) が設定されており、日中料金の 1.3〜1.5 倍が目安です。遺品整理の場面では急ぎのケースは少ないため、日中に依頼するのが費用面でも安心です。

Q3. 手提げ金庫は自分でこじ開けても大丈夫ですか?

物理的には可能ですが、中身を傷めたり、鋭利な断面でケガをするリスクがあります。なお、相続財産を単独で開封したという記録が残ると、後の相続協議でトラブルになることがあります。相続人全員の立ち会いか、鍵屋への依頼をおすすめします。

Q4. 中に現金がたくさん入っていた場合、どう扱えばいいですか?

相続財産として、相続人全員で共有する扱いになります。金額をその場で数え、動画または写真で記録し、相続人全員に報告してください。相続税の申告対象になる可能性もあるため、税理士への相談も検討しましょう。

Q5. 金庫の中の遺言書はその場で開けていいですか?

自筆証書遺言と秘密証書遺言は、開封前に家庭裁判所での検認手続きが必要です (民法第 1004 条)。勝手に開封すると 5 万円以下の過料が科される可能性があります。公正証書遺言と、法務局に保管されていた自筆証書遺言は検認不要です。判断に迷う場合は、封を切らずに弁護士や司法書士に相談してください。

Q6. 金庫の処分だけを不用品回収業者に頼めますか?

多くの業者で単品対応が可能です。ただし、単品依頼だと出張費が割高になるため、他の不用品と一緒に頼むほうが総額を抑えやすいです。金庫単品の処分費用は 8,000〜30,000 円が相場で、これに搬出条件によって追加費用がかかることがあります。

Q7. 遺品整理業者と鍵屋、どちらに先に頼むべきですか?

金庫が 1 つだけで、他の遺品整理は済んでいる場合は鍵屋に直接依頼するのが手早いです。遺品整理全体をこれから進める場合は、遺品整理業者に相談すると解錠から処分まで一括で対応してくれることが多く、費用面でも有利になるケースが多いです。

まとめ:金庫解錠の手順チェックリスト

金庫が開けられない時の対処法を、実行順のチェックリストにまとめます。上から順に進めることで、費用と時間を最小限に抑えられます。

遺品整理で金庫が開けられない時の実行順チェックリスト

開ける前の準備

  • ☑ 相続人全員に金庫の存在を連絡し、可能なら立ち会いを求める
  • ☑ 金庫のメーカー名・型番・鍵番号を控える
  • ☑ 開錠時の動画または写真撮影の準備

STEP1 家中を探す (費用 0 円)

  • ☑ 故人の手帳・アドレス帳を確認
  • ☑ 通帳や印鑑と同じ引き出しを確認
  • ☑ 財布・眼鏡ケース・仏壇の引き出しを確認
  • ☑ 金庫の裏側・下面に鍵が貼られていないか確認

STEP2 メーカー照会 (費用 数千円〜1 万円)

  • ☑ メーカー公式サイトから遺品整理窓口を確認
  • ☑ 戸籍謄本・相続関係説明図・身分証明書を準備
  • ☑ 1〜3 週間の納期を見込んで申請

STEP3 鍵屋依頼 (費用 1〜4 万円)

  • ☑ 相見積もりを 2〜3 社取る
  • ☑ 出張費込みの総額を確認
  • ☑ 非破壊での試行時間を事前確認

STEP4 破壊開錠 (費用 3〜10 万円)

  • ☑ 相続人全員の同意を確認
  • ☑ 中身の重要性を家族で共有
  • ☑ 破壊方法 (ドリル・切断) を業者と相談

開けた後の対応

  • ☑ 中身を 1 点ずつ写真撮影しリスト化
  • ☑ 現金は複数人で数え直して記録
  • ☑ 遺言書は開封せず専門家に相談
  • ☑ 金庫本体の処分方法を決定 (メーカー引取り・回収業者・買取)

現場統括からのメッセージ

遺品整理で金庫が出てきた時、多くのご家族が「壊さないと開かないのでは」と思われます。ですが、年間 4,000 件の現場を統括してきた経験から申し上げると、順番を守れば非破壊で開けられる金庫は 7 割以上あります。焦って業者を呼ぶ前に、まずは家中を丁寧に探すこと、そしてメーカー照会という選択肢を思い出してください。

金庫の中には、故人が家族に伝えたかった大切なものが眠っていることが多いです。中身を丁寧に扱うためにも、開錠の手順は慎重に選んでいただければと思います。ご家族だけで判断が難しい時は、遺品整理士が在籍する業者へお気軽にご相談ください。

—— 豊田貴士 / 株式会社MFS (サービス名 エコクイッカー) 現場統括責任者 古物商許可: 神奈川県公安委員会 第451430009493号 / 産業廃棄物収集運搬業許可: 神奈川県・東京都 / 損害補償保険: 三井住友海上最大 3,000 万円付帯

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