大切な方を亡くされたばかりのときに、遺品の片付けという現実が、静かにのしかかってきます。「どこから手をつければいいんだろう」「お金はいくらくらいかかるのかな」——気持ちの整理もつかないうちに、決めなくてはいけないことが、思っていた以上にたくさんあるものです。このコラムでは、遺品整理にかかる費用のだいたいの相場と、あとで後悔しないための業者選びのコツを、現場で働く人たちの声と一緒にお伝えします。
遺品整理の費用相場|間取り別の目安と業者選びで損しない5ポイント
ご遺族にとって、遺品整理は、ただの片付けではありません。亡くなった方と過ごした時間と向き合う、デリケートで大事な作業です。一方で、料金がはっきりしなかったり、どの業者に頼めばいいか分からなかったりして、心を痛める方もたくさんいらっしゃいます。
AI一括見積もりでは、年間4,000件の現場をまとめる立場から、相場のイメージや業者選びの判断材料を、わかりやすくお伝えしていきます。
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遺品整理を始めるタイミング
「四十九日が終わってから始める」とよく聞きますが、賃貸住宅の場合は退去の期限が迫っていて、すぐに動かないといけないこともあります。
依頼が増えるのは、四十九日の法要の前後、相続の手続きが動き始めたとき、そして賃貸契約を解約するお知らせの期間(たいてい1か月前)が多いです。お気持ちと現実のバランスを見ながら、無理のない時期を選んでください。
遺品整理の費用相場|間取り別の目安
費用は「間取り」「荷物の量」「作業する人の数」「家の場所(運び出しやすさ)」「買取してもらえるか」で決まります。下の表は、全国でだいたいこのくらい、という目安です。
| 間取り | 費用目安 | 作業人数 | 作業時間 |
|---|---|---|---|
| 1R・1K | 30,000〜80,000円 | 1〜2名 | 1〜3時間 |
| 1DK・1LDK | 50,000〜150,000円 | 2〜3名 | 2〜5時間 |
| 2DK・2LDK | 90,000〜250,000円 | 2〜4名 | 3〜6時間 |
| 3DK・3LDK | 150,000〜400,000円 | 3〜5名 | 5〜8時間 |
| 4LDK以上 | 220,000〜700,000円 | 4〜6名 | 6時間〜2日 |
「同じ2LDKでも、お荷物が多いお宅と少ないお宅では、料金が倍以上違うこともあります。電話やメールだけのお見積もりは、あくまで目安として考えていただいて、実際にお家を見せていただくのが一番安心ですね」
豊田貴士(株式会社MFS 現場統括責任者)費用が変動する要因
物量と仕分け作業
タンスや押し入れの中までぎっしり詰まっているお宅は、間取り以上に時間がかかります。
搬出経路
エレベーターのない3階以上のお部屋や、前の道が狭くてトラックを停められないお宅は、追加料金がかかりやすくなります。
特殊清掃の要否
亡くなられたときの状況によっては、専門の清掃が必要になる場合があります。
買取による相殺
家電・骨董品・貴金属などは、買取してもらえれば費用を抑えられることがあります。
業者選びで損しない5つのポイント
遺品整理は、見積もり金額の安さだけで業者を選んでしまうと、あとで後悔につながりやすい分野です。判断のものさしを持っておくと、何社か比べるときに迷いません。
①訪問見積もりに対応している
電話だけで金額を出してくる業者は、当日になって追加料金を請求されるリスクが高くなります。
②書面で内訳が出てくる
「一式◯◯円」とまとめるのではなく、人件費・車両費・処分費・買取で差し引く金額が、それぞれ分かれて書かれているか確認しましょう。
③古物商許可・産廃許可がある
買取をするには古物商許可(中古品を仕事として買い取る業者が、警察に届ける許可)、ごみの運搬には産業廃棄物収集運搬業許可(または一般廃棄物の許可を持つ業者との提携)が必要です。
④遺品整理士など専門資格者が在籍
ご遺族のお気持ちに配慮した対応ができるかどうかの、ひとつの目安になります。
⑤損害補償保険に加入している
家や残しておきたい家具を傷つけてしまったときに、きちんと補償してくれる仕組みがあるか。意外と見落としがちなポイントです。
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遺品整理士・古物商という資格について
遺品整理を頼むときに、「資格」を持っているかどうかを気にされる方が増えてきました。
「中古品の買取や販売を仕事としてやる場合は、古物営業法という法律に基づいて、古物商許可が必要です。許可番号は、見積書やホームページに書かれているのが普通です」
古物営業法 第三条AI一括見積もりの提携先である株式会社MFSでは、神奈川県公安委員会 第451430009493号の古物商許可、それから神奈川県・東京都の産業廃棄物収集運搬業許可を取得しています。
当日の作業の流れ
初めて依頼される方は、当日どんなふうに進むのかが見えなくて、不安になりがちです。一般的な流れをご紹介します。
STEP1 事前打ち合わせ 残すもの・処分するもの・買取に出すものの方針を、もう一度確認します。
STEP2 養生作業 床・壁・廊下を保護シートで覆って、お家を傷つけないようにします。
STEP3 仕分け ご遺族に立ち会っていただきながら、貴重品・思い出の品・処分する品に分けていきます。
STEP4 搬出・積み込み 重いものや大きな家具から、順番に運び出します。
STEP5 清掃 作業のあとに、簡単なお掃除をします。特殊清掃が必要な場合は、別の日に行います。
STEP6 立ち会い確認・精算 作業の内容をご一緒に確認して、お見積もり通りの金額でお支払いいただきます。
形見分けへの配慮
遺品整理でいちばん大切なのは、ご遺族が「これは残しておきたい」と感じた品を見逃さないことです。
見落とされがちな貴重品チェックリスト
- ☑ タンスや引き出しの奥にしまわれた通帳・印鑑
- ☑ 仏壇の引き出しの権利証・保険証券
- ☑ 額縁の裏や、本の間に挟まれた現金
- ☑ 古い着物の帯に縫い込まれた貴金属
- ☑ 押し入れの天袋にしまわれたアルバム・お手紙
- ☑ 冷蔵庫・冷凍庫の中に保管されているもの
- ☑ 神棚・仏壇のお札やお守り
業界で起きているトラブル事例
残念なことに、ご遺族のお疲れにつけ込むような業者の事例も報告されています。
「電話のお見積もりで5万円と言われて頼んだのに、当日になって『荷物が多いから』と20万円を請求された——こういうご相談を、月に何件もいただきます。書面のお見積もりがない契約は、あとからもめごとになりやすいんです」
豊田貴士(株式会社MFS 現場統括責任者)| トラブル類型 | 内容 | 予防策 |
|---|---|---|
| 当日の追加請求 | 見積もり後に金額を釣り上げる | 訪問見積もり+書面契約 |
| 不法投棄 | 山林・空き地への投棄 | 産廃許可の確認 |
| 買取品の持ち去り | 価値ある品を無申告で持ち帰る | 立ち会い+古物商許可確認 |
| 高圧的な契約 | 即決を迫る | 複数社相見積もり |
よくあるご質問
Q1. 遺品整理と生前整理は何が違いますか
生前整理は、ご本人が元気なうちにご自分で行う片付け、遺品整理はお亡くなりになったあとにご遺族が行う片付けのことを言います。費用の相場や作業の中身は似ていますが、生前整理はご本人の希望に沿って進められる、というところが大きく違います。
Q2. 一人で立ち会わなくてもよいでしょうか
立ち会いなしで頼むこともできますが、貴重品の判断や形見分けのことを考えると、できればご家族のどなたかに立ち会っていただくのがおすすめです。遠くにお住まいの場合は、ビデオ通話で確認しながら進める方法もあります。
Q3. 仏壇や神棚はどう扱われますか
ご希望があれば、お焚き上げや合同供養に対応してくれる業者がたくさんあります。費用は1基あたり10,000〜30,000円が目安です。事前にお寺や神社で魂抜きを済ませておく方もいらっしゃいます。
Q4. 賃貸物件の原状回復はどうなりますか
遺品整理でやってもらえる範囲は、「家具・家電を運び出して、簡単に掃除する」までが一般的です。クロスの張り替えや床の補修などの原状回復工事は、別に内装業者にお願いすることになります。AI一括見積もりでは提携業者のご紹介もしています。
Q5. 相続人が複数いる場合の注意点はありますか
遺品の中には、相続財産にあたるもの(現金・貴金属・株などの有価証券)が含まれます。相続人の同意なしに勝手に処分してしまうと、あとからトラブルになりかねません。事前に相続人の方々で方針を話し合ってから始められることをおすすめします。
Q6. 費用を抑える方法はありますか
①家電や家具を買取してもらって差し引く、②自治体の粗大ごみ回収を併せて使う、③何社かで相見積もりを取る、の3つが代表的です。ただ、ご遺族のご負担を考えると、全部を自分たちでやろうとするより、無理のない範囲で業者にお任せいただいたほうが、結果として心と体の回復が早い、というお声もたくさんいただきます。
Q7. 見積もり後にキャンセルはできますか
多くの業者で、作業日の数日前までなら無料でキャンセルできます。直前のキャンセル料がかかるかどうかは、契約の前に確認しておきましょう。
まとめ|ご遺族のお気持ちに寄り添う遺品整理を
遺品整理の費用相場は、1Rで30,000円台から、4LDK以上で700,000円くらいまでと、幅があります。間取りだけでなく、荷物の量や運び出しのしやすさによっても変わってきますので、訪問見積もり+書面契約が、判断のスタート地点になります。
業者選びでは、①訪問見積もり、②書面の内訳、③古物商・産廃許可、④遺品整理士の在籍、⑤損害補償保険、の5つを確認しておきましょう。AI一括見積もりでは、これらの基準を満たす業者のご紹介と、相見積もりのサポートをご用意しています。
ご相談はAI一括見積もりへ
年間4,000件の現場を統括する責任者が監修。最大3,000万円の損害補償保険(三井住友海上)に加入した提携事業者をご紹介します。 無料相談・お見積もりはこちら →
監修者プロフィール
豊田貴士(とよだ・たかし) 株式会社MFS 現場統括責任者 / 古物商有資格者 古物商許可:神奈川県公安委員会 第451430009493号 産業廃棄物収集運搬業許可:神奈川県・東京都 損害補償保険:三井住友海上 最大3,000万円 年間4,000件の回収・遺品整理現場を統括。サービス名「エコクイッカー」を運営。