街灯・外灯の処分方法|支柱撤去と廃棄費用相場ガイド
「駐車場の街灯が古くなって、そろそろ交換したい。でも、あの背の高い支柱ごと、どうやって捨てればいいんだろう?」——街灯の処分は普通のゴミとは違うルートが必要になることが多く、間違った捨て方をすると法令違反になるケースもあります。
家庭用のソーラー街灯なら比較的シンプルですが、事業所や駐車場に立っている水銀灯・HIDランプが入った街灯は「産業廃棄物+特別管理」の扱いになることも。この記事では、街灯の種類別に正しい処分方法と費用相場を整理しました。ミチビキくんと現場統括の豊田さんが解説します。
この記事で分かること
- ☑ 街灯・外灯の種類別 (ソーラー/水銀灯/LED/HID) の正しい処分ルート
- ☑ 家庭用と事業用で違う処分ルールと、費用相場のマトリクス
- ☑ 支柱 (ポール) を撤去する時の工事費目安と、業者選びのコツ
- ☑ 水銀使用ランプの処分で必須の「WDS (廃棄物データシート)」の書き方
- ☑ AI一括見積もり【ミチビト】年間 4,000 件の現場から見えた、失敗しない依頼の流れ
街灯・外灯の処分が難しい理由 — まず種類を見分けよう
街灯の処分は、光源 (ランプ) の種類と設置者 (家庭か事業所か) で処分ルートが大きく変わります。特に水銀灯・HIDランプは「水銀使用製品」に該当し、事業所から出す場合は産業廃棄物として厳格な手続きが必要です。
街灯の主な 4 タイプと処分ルートの違い
- 家庭用ソーラー街灯 (庭・玄関先): ホームセンターで買える小型タイプ。→ 粗大ごみ or 不燃ごみ扱いが基本
- LED街灯 (事業所・駐車場): 近年主流の省電力タイプ。→ 事業系一般廃棄物 or 産業廃棄物
- 水銀灯・HIDランプ入り街灯: 古い駐車場・工場・道路脇に多い。→ 水銀使用製品扱いで特別ルート必須
- 蛍光灯型ポール灯: 商店街・古い駐車場に残る。→ 水銀を含むため事業所排出時は産業廃棄物
街灯の処分方法 5 選 — 状況別のおすすめルート
街灯の処分方法は大きく分けて 5 通りあり、家庭用か事業用か、支柱撤去が必要かで選ぶべきルートが変わります。家庭用ソーラー街灯なら自治体ごみ、事業用の水銀灯なら産業廃棄物収集運搬業者への依頼が基本です。
この 5 つの中から、ご自身の状況に合うものを選んでいきましょう。
方法 1: 自治体の粗大ごみ・不燃ごみで出す
家庭用ソーラー街灯や小型のガーデンライトが対象。粗大ごみ手数料は 300〜1,000 円程度が多く、自治体により差があります。ただし支柱の長さが 1.5m を超えると受付不可の自治体もあるため、事前確認が必須です。
方法 2: 家電量販店・ホームセンターの回収サービス
LED 街灯や小型ソーラー街灯を新品購入する際、下取り・引取りを行う店舗があります。単品での持ち込みは断られることも多いため、買い替えのタイミングで相談するのが現実的です。
方法 3: 産業廃棄物収集運搬業者に依頼 (事業所必須)
事業所・法人が排出する街灯は、原則として産業廃棄物扱い。e-Gov の廃棄物処理法 に基づき、産業廃棄物収集運搬業許可を持つ業者に委託する必要があります。マニフェスト (産廃管理票) の発行も必須です。
方法 4: 電気工事業者に撤去とセットで依頼
支柱ごと撤去する場合は、電気工事業者に「撤去 + 廃材処分」をまとめて依頼するのが一般的。基礎コンクリートの解体や配線切断も含まれます。
方法 5: 不用品回収業者にまとめて依頼
事業所の閉鎖・移転などで街灯以外にも大量の不用品が出る場合、産業廃棄物許可を持つ不用品回収業者に一括依頼するのが手間もコストも抑えやすい選択肢です。
街灯処分の費用相場マトリクス — 状況別の目安
街灯の処分費用は、光源の種類・支柱の有無・排出者 (家庭か事業所か) で 1,000 円 〜 15 万円以上まで大きく幅があります。この幅は「産業廃棄物扱いか」「支柱撤去工事が伴うか」で生まれます。
ご自身の状況がどれに該当するかを見極めることで、適正な見積もりかどうか判断できます。以下は AI一括見積もり系列 MFS が 2024 年に対応した街灯・照明処分案件からの集計目安です。
| 状況 | 光源のみ処分 | 支柱・器具ごと処分 | 基礎コンクリ解体込み | 大量処分 (10 基以上) |
|---|---|---|---|---|
| 家庭用ソーラー街灯 (自治体粗大ごみ) | 300-1,000 円 | 500-1,500 円 | - | - |
| 事業所 LED 街灯 (産廃扱い) | 2,000-5,000 円/基 | 15,000-40,000 円/基 | 30,000-80,000 円/基 | 応相談 (要現地見積) |
| 事業所 水銀灯・HID (産廃 + 水銀使用製品) | 3,000-8,000 円/基 | 20,000-50,000 円/基 | 40,000-100,000 円/基 | 応相談 (要現地見積) |
| 商店街・道路灯 (公共物に近い扱い) | - | 50,000-150,000 円/基 | 100,000-300,000 円/基 | 自治体・所有者確認要 |
現場データ (MFS 2024 年実績より)
- 事業所からの街灯処分依頼のうち、約 6 割が「支柱撤去 + 基礎解体込み」の依頼
- 水銀灯 1 基あたりの平均処分費用: 28,500 円 (器具のみ) / 62,000 円 (支柱・基礎込み)
- 一番多いご相談: 駐車場オーナー様からの「LED 化に伴う旧水銀灯の一括処分」
【家庭用】ソーラー街灯を自治体粗大ごみで出す手順
家庭用ソーラー街灯を自治体で処分する場合、多くの自治体では「不燃ごみ」または「粗大ごみ」扱いになります。手数料は 300〜1,000 円程度、電池部分 (リチウムイオン電池等) は別回収を求められるケースが多いのが特徴です。
STEP1: 支柱の長さと素材を確認 支柱が 1.5m を超える、または金属製で分解できない場合は粗大ごみ扱いになる自治体が多いです。プラスチック製の小型なら不燃ごみで出せることも。
STEP2: バッテリー (充電池) を取り外す ソーラー街灯にはリチウムイオン電池やニッケル水素電池が内蔵されています。ごみ収集車の火災事故の原因になるため、取り外して別途「小型充電式電池リサイクルボックス」(家電量販店等に設置) へ。
STEP3: 自治体の粗大ごみ受付センターに電話 or Web 申込 「ソーラー街灯」「ガーデンライト」で申込。品目名で登録がない場合は「金属製の照明器具」として案内されることが多いです。
STEP4: 手数料券をコンビニで購入・貼付 指定された金額の粗大ごみ処理券を購入し、街灯本体に貼り付けます。
STEP5: 収集日に指定場所へ搬出 早朝 8 時までの搬出が一般的。倒れないよう、支柱部分は横に寝かせて出します。
【事業所】産業廃棄物としての正しい処分手順
事業所から出る街灯 (特に水銀灯・HIDランプ入り) は、産業廃棄物として排出事業者責任で処分する必要があります。無許可業者に依頼すると、排出事業者側も廃棄物処理法違反に問われる可能性があるため、業者の許可確認が絶対条件です。
STEP1: 街灯の光源種類を特定 (水銀灯か否か) ランプに「HG」「Hg」マークがあれば水銀使用製品。判別が難しい場合は 事業者向け水銀使用ランプの分別・回収ガイド (日本照明工業会) が参考になります。
STEP2: 産業廃棄物収集運搬業許可を持つ業者を選定 排出する都道府県・市区町村の「産業廃棄物収集運搬業許可」を持つ業者を選びます。許可番号は業者の公式サイトで公開されているのが通常です。
STEP3: 廃棄物データシート (WDS) を作成 水銀使用製品を含む場合、WDS の作成が推奨されます。品目・数量・水銀含有量・保管状況を記載し、収集運搬業者へ交付。
STEP4: マニフェスト (産廃管理票) を発行・保管 産業廃棄物を委託する場合、マニフェストの交付は法的義務。電子マニフェスト (JWNET) が主流で、5 年間の保管義務があります。
STEP5: 収集・運搬・中間処理施設で無害化処理 水銀灯は専門施設で水銀と蛍光体を分離・回収し、リサイクルまたは無害化処理されます。
街灯処分業者を選ぶ 5 つのチェックポイント
街灯 (特に事業用) の処分業者を選ぶ時、価格だけで決めるとトラブルに直結します。以下の 5 項目を確認しましょう。
1. 産業廃棄物収集運搬業許可の保有
事業所の街灯を処分する場合、排出する都道府県の許可が必須。許可証の写しの提示を求めても嫌がらない業者が信頼できます。
2. 水銀使用製品の取り扱い実績
水銀灯・HIDランプの取り扱いには専門知識が必要。過去の処理実績や、契約している中間処理施設を開示できる業者を選びましょう。
3. マニフェスト発行体制 (電子マニフェスト対応が理想)
JWNET (電子マニフェスト) 対応の業者なら、書類管理がスムーズ。紙マニフェストの場合も 5 年間の保管サポート有無を確認。
4. 支柱撤去・基礎解体の自社対応可否
「産廃回収は自社、撤去工事は下請け」という構造だと、責任の所在が曖昧になり、追加費用が発生しやすい。ワンストップ対応できる業者が理想です。
5. 損害補償保険の加入
支柱撤去中の破損事故、通行人への影響など、リスクは意外と多い。損害補償保険の加入額を確認しましょう。AI一括見積もりでは三井住友海上の最大 3,000 万円補償が付帯しています。
現場エピソード: 神奈川県内の駐車場オーナー様の事例
築 25 年のコインパーキングで、水銀灯 8 基の LED 化を計画。当初は電気工事業者に一括見積もりしたところ「撤去・処分 込みで 1 基 8 万円 × 8 = 64 万円」との回答でした。
MFS が現地調査したところ、産廃許可を持つ業者を分けることで、撤去工事と産廃処分を分離。結果、総額 41 万円に圧縮 (23 万円の削減)。「業者選びの構造次第で 3 割変わる」という好例です。
街灯処分、業者選びで迷ったら無料の一括見積もりを
AI一括見積もりでは、産業廃棄物許可を持つ業者だけを厳選し、複数社の見積もりを一度に比較できます。写真を送るだけで、電気工事業者と産廃業者の分離提案も可能です。
街灯処分・撤去当日の流れ — 現場の 1 日を再現
事業所の街灯撤去工事は、通常 1 基あたり 2〜4 時間、複数基まとめて 1 日で完了するケースが多いです。安全確保のため、事前の電源切断と交通誘導が必須です。
STEP1: 朝 8:30 — 現地到着・安全確認 作業員 3〜4 名、専用トラック、高所作業車を配車。周辺の交通量、通行人動線を確認し、コーン・注意看板を設置。
STEP2: 9:00 — 電源切断・絶縁確認 電気工事士が街灯の電源を切断。テスターで絶縁を確認してから作業開始。ここは資格者による対応が必須です。
STEP3: 10:00 — ランプ・器具の取り外し 水銀灯は割れないよう慎重に取り外し、専用ケースへ。水銀漏洩を防ぐため、緩衝材で個別包装します。
STEP4: 11:00 — 支柱の切断・撤去 高所作業車で支柱上部を吊りながら、根元をカット。倒す方向を厳密に管理し、周辺への損傷を防ぎます。
STEP5: 13:00 — 基礎コンクリートの斫り・撤去 削岩機で基礎コンクリートを解体。地中埋設物 (配線・水道管) がないか、目視と探知機で確認しながら進めます。
STEP6: 15:00 — 埋め戻し・整地 穴を土砂または砕石で埋め戻し、周辺を清掃。舗装復旧が必要な場合は別途アスファルト工事へ。
STEP7: 16:00 — マニフェスト交付・完了確認 産廃マニフェストを排出事業者に交付。写真報告書と合わせて、処分完了を書面で確認します。
街灯処分でよくある失敗と注意点
街灯処分で起きやすい失敗は「所有権の確認漏れ」と「水銀灯の破損事故」の 2 つが特に多いです。事前の確認で防げるものばかりなので、依頼前にチェックしましょう。
注意すべき 3 つの失敗パターン
1. 所有権を確認せず撤去してしまう 駐車場や敷地内にあっても、街灯が電力会社・自治体の所有物 (道路照明) の場合があります。撤去前に登記や電力会社への確認が必須。無断撤去は器物損壊罪に問われる可能性も。
2. 水銀灯を割ってしまい、水銀漏洩 水銀灯 1 本には約 15〜50mg の水銀が含まれます。破損すると水銀蒸気が発生し、環境負荷・健康被害のリスク。緩衝材で個別包装し、専用容器で運搬する業者を選びましょう。
3. マニフェスト未受領で保管 産廃業者に依頼した後、マニフェスト (E 票) を受領・5 年保管することが必須。未受領は排出事業者の法令違反です。警察庁の古物商許可制度ページ で許可業者かどうかの確認方法も知っておくと安心。
よくある質問 (FAQ)
Q1. 家庭用のソーラー街灯を捨てる時、太陽光パネルは別扱いですか?
小型の家庭用ソーラー街灯 (数十 W 以下) であれば、多くの自治体で本体ごと粗大ごみ・不燃ごみで出せます。業務用の大型ソーラーパネル (50W 以上) は産業廃棄物扱いになる場合があるため、自治体の受付窓口に確認しましょう。
Q2. 街灯を無料で引き取ってくれる業者はありますか?
古物商許可を持つ買取業者なら、状態の良い LED 街灯や新しい支柱は無料引き取り〜買取になるケースがあります。水銀灯・古い蛍光灯型は買取価値がなく、処分費用が発生するのが一般的です。
Q3. 水銀灯 1 本だけの処分でも、産廃業者を呼ばないとダメですか?
事業所からの排出であれば、1 本でも産業廃棄物のルールが適用されます。産廃業者と契約している電気工事店に交換工事とセットで依頼すると、書類手続きも代行してもらえて手間が減ります。
Q4. 支柱の中に配線が残っているんですが、そのまま撤去できますか?
配線が生きたまま切断すると感電事故の危険があります。電源を切り、電気工事士による絶縁確認を経てから撤去します。産廃業者だけでは対応できないので、電気工事士との連携が必要です。
Q5. マンションの外灯 (共用部) を交換・処分する場合の手続きは?
分譲マンションの共用部にある外灯は、管理組合の管理範囲。理事会での議決と管理会社経由での発注が一般的です。産廃処理は管理組合が排出事業者となります。
Q6. 街灯の撤去だけをお願いして、処分は自分でやることはできますか?
可能ですが、事業系の街灯を個人で運ぶには小型でも「事業系一般廃棄物処理業」または「産業廃棄物処理業」の許可が必要な場合があります。自治体のごみ処理施設に直接持ち込む場合も、家庭用と事業用で受付が別なのでご注意を。
Q7. AI一括見積もりで街灯処分を依頼する時、写真だけで見積もりできますか?
はい、街灯全体・光源部分・基礎部分の 3 枚があれば概算見積もりが可能です。ただし正式見積もりには現地調査 (無料) が必要になるケースが多く、特に基礎解体を伴う場合は必須です。AI一括見積もりでは初期見積もりから現地調査まで一貫サポートしています。
まとめ — ある駐車場オーナーさんのお話
昨年秋、神奈川県のある駐車場オーナーさんから相談を受けました。「30 年使った水銀灯 6 基を、LED に交換したい。でも古い街灯の処分費用が全然わからなくて、電気屋さんに聞いても『10 万円くらいですかね』としか言われず、不安で…」というご相談でした。
現地に伺ってみると、基礎コンクリートが 80cm 埋まった大型ポール。産廃業者と電気工事店を分けて発注する形で見積もり直したところ、当初提示の半額以下、38 万円で完了しました。「もっと早く相談すればよかった」と、オーナーさんに何度もお礼を言われたのを覚えています。
街灯の処分は、種類・所有権・排出者区分でルートがまったく変わる、意外と複雑な分野です。ですが、正しい手順を踏めば、費用を抑えつつ環境にもやさしい処分ができます。もし今、ご自宅や事業所の街灯処分で迷っていらっしゃるなら、まずは無料の見積もり比較から始めてみてください。
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